2024年のできごと

例年年末、冬休み中に1年間の活動を *1 振り返っているのですが、色々あり、落ち着いてきたので書いておきます。

去年はこちら。

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お仕事

今年も1年間、フルリモートでコードを書いたりミーティングをする日々でした。途中、育休 (後述) を取ることになり、本業副業ともに業務量の調整を行っています。

自分の仕事のスタイルであったり、コミュニケーションのスタイルはフルリモートにマッチしているようで、今年も特に問題が起きることもありませんでした。妻の妊娠、出産前後を考えると、通勤時間がカットされるのは非常に大きなメリットでした。外で風邪などをもらってくることもないですし。 日々実感しているのですが、疲弊や発熱などで休むこともなく、交通機関の遅延による勤怠の遅れが発生しないのはとても嬉しいです。子供が増える前も後も、生産性に大きな違いは出ていない印象があり、維持できればなと。そのためにも、しっかりとパフォーマンスが出ていることや、むしろパフォーマンスが上がっていることを示し続けなければならないと感じています。

本業

昨年に続き、Flutterを書き続けた一年でした。KotlinやSwiftはFlutter用のライブラリを実装するか、関わりのあるリポジトリのコードを読む必要が生じた時に触る程度です。今の所、Swift Concurrencyを利用する瞬間がないのでやり過ごせていますが、必要になったら学習しなおさないとな〜って感じです。

カンファレンスで発表した通り(後述)、FlutterはAndroidiOSに合わせてWebの対応をしていました。メインで手を動かしていたというより、サポートしたり手が回らないあたりをサポートしたり、といった感じです。大変でしたが、面白い体験でした。 昨年のブログで

一方で、Flutterを使ったアプリケーション開発では、かなりの進歩を感じました。 AndroidiOSだけではなく、Webも視野に入れた開発については、かなり知見をためているのかなと。そこまで利用する技術に対してのこだわりがないので、チームが作りたいものを作れるように、この方向性を伸ばしていきたいなと思います。

と書いていた点は、まま実現できたように思います。

画像
2024
2023
2022

7〜10月ごろに育休を挟んだというか、はちゃめちゃに忙しかった関係で、コミット数が少なめの1年でした。生えている草の色を見てみると、いつからいつまで忙しかったのかがよくわかります。 レビューとコミットのパーセントは前年と同じだったようです。仕事のスタイルが固まってきたんですかね?

副業

今年は6月までで一旦お休みとしました。生活第一。

カンファレンス

FlutterKaigi 2024に登壇しました。

2024.flutterkaigi.jp

元々FlutterKaigiにはスタッフ参加していたのですが、家庭を優先するため、不参加にするつもりでした。つもりだったのですが、所属している社からスポンサーセッションのお話があり、登壇に至っています。 スポンサーセッションであったため、技術の話だけに閉じないこと、をルールとしてセッションを構築しました。純粋に技術的な内容であれば、通常のルートで登壇を目指すべきだろう、と考えたためです。

結果として、Flutterの採用が所属チームに与えた影響について、うまいこと言語化できたように思います。1つの事例ではありますが、他のチームにおいても、Flutterの採用を検討する or 見送る材料となっていれば嬉しいです。

発表したもの

Zennに色々と書きました。子供が生まれることが明らかになってからは、スパートをかけていた面があります。 ブログも含めると、そこそこな数があるのですが、うまく書けたなと思っているのは次の記事です。

zenn.dev

zenn.dev

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blog.dr1009.com

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次の記事は分割して公開しました。そろそろIMOを書き連ねて行ったほうがいいかな、という気持ちの変化が現れています。

zenn.dev

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そろそろ書き切った感があるのですが、思いついたら来年も書いていこうと思います。書きたいものを書く、アナリティクスは見ない、という方針は堅持するつもりです。

コントリビューション

色々とやったのですが、plus_pluginsのwasm対応と、flutter/flutterにPRを出したのは大きかったと思います。

github.com

こちらのIssueを見たところ、手が止まっていたので、サクッと対応しました。事前に趣味で作っていたライブラリでwasm対応をしていたこともあり、手を出しやすかった感じです。

github.com

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ここでの対応が、後ほどSPM対応をするPRにもつながったように思います。

github.com

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多くの人に使われるパッケージにPRが出せたので、満足度が高かったです。


そのほかでは、Flutter製のアプリを『日本語で』利用する際に問題になるIssueにもPRを出しました。

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テキスト入力が『正しく』動くことは、絶対必要な品質だと感じます。その意味で、マルチバイト文字のサポートが落ちた状態でメジャーバージョンのリリースがなされたことは、残念だなと思います。 ただ、その残念さや必要さについて理解を求めるよりも、適切なコードが動くほうが大事だなと思います。そんなわけで、修正範囲を検討してPRを提出し、マージまで持っていけたのは、非常に良い経験になりました。

その後、育児に追われてコードから離れてしまうのも辛いな〜と思い、次のようなPRをマージまで持って行ったりしました。対応自体が簡単であるが、止まっているIssueなどがあることを知れたのは、大きかったように思います。

github.com

これらは、自分が困っている問題を、自分で直す活動に繋げつつあります。

github.com

上のPRは(まだ)マージまでは持っていけていませんが、なんとか持っていきたいです。

私生活

昨年までは"おしごと”の話だけを意図的にまとめていたのですが、今年に入ってからは、切り離せないものになってきました。

子供の話

6月に第一子が生まれました。毎日楽しく過ごしています。抱っこ紐で抱えて、3人で近くの公園まで行くのも楽しい。

出産については、一番大変なのは妻なのですが、下記の事情により自分も大変でした。

  • 33週の段階で色々あって妻が入院になる
  • 34週に入った日に緊急で出産となる
    • 出産のことの起こりから22時間程度経ったところで呼ばれて病院へ、病院着が22時半過ぎ
    • その後、一晩耐える
    • 翌朝から昼過ぎまでかかって、緊急の帝王切開で出産
  • 早産のはずなのに3000gを超えた元気な子供が生まれてくる
  • 子供がNICUに2週間ほど入院
    • 妻が1週間の入院となったので、前半は妻の荷物を持って移動
    • 後半の1週間は、育休前の仕事をまとめるタームに
  • 36週のほぼ最速で子供が退院
    • 退院日にベビーベッドのレンタルを開始していたので、ギリギリ間に合うなど
    • 妻が入院前に色々と購入しておいてくれたので、なんとかなったのは感謝しかない……
  • 自宅で育児開始
  • ハイパー大変な出産だったので妻がダウン
    • 生後1ヶ月までは、ほぼワンオペ
      • 大学院の授業とレポートがあった頃ぐらいの大変さだった印象
      • 若干記憶がない
    • 生後2ヶ月過ぎたあたりで妻に産後うつの症状が
      • ワンオペ期間のおかわりタイム
      • そこそこ記憶がない
  • 生後3ヶ月ごろに色々と落ちつく
    • 生後3ヶ月半ごろから仕事に復帰

と言った次第です。色々とあり過ぎ、うまくまとめられないはご容赦を。

我が家の場合、諸事情で完全ミルクに早いうちに切り替えとなったため、育児をまるっと自分が担当できるようになったのが大きかったです。あと、自分に体力とか筋力があったのが、なんとかなった要因かなと思います。諸々あって最初の2ヶ月半ほどワンオペだったのですが、そこを乗り切れたのは運と体力があったから以上の説明がありません。

とは言え、何が一番良かったかと言えば、子供の がでかかったのが大きいです。よく飲んでよく寝てくれたので、なんとか生活を回すことができました。出産時は3kg程度だったのですが、成長曲線の上の方を爆走し、6ヶ月を超えた時点で8kgを超え、9kgが見えています。でかい。下の歯も生えています、早い。

年末のあたふた

子供が生まれてあたふたしていた年末、父が亡くなりました。冬休みに入り、完全に油断していた + 世間もお休みモードに入っていたので、色々と大変でした。 ニュースで見ていたような、都内の斎場が埋まっている問題の当事者に急になると、逆に現実味もなくなってくるな〜というのが現時点の感想です。

なんとか2024年中に葬儀を済ませられたので、ひとまずはよかったかなと。というか、葬儀の手配を済ませてから葬儀を行うまでの間に、妻と子供が風邪で熱を出したりしたので、ほ〜んとに大変でした。健康であらねば、という意識をより一層強く持つに至っています。

葬儀後には色々と申請や手続きがあるわけなのですが、まあ、なんとかなるような気はしています。

まとめ

2024年は、なんというか、耐久試験のような日々を過ごしていました。それらを突破することはできたのですが、日々のパフォーマンスを落とさないためにも、より一層の健康を意識せねば、という気持ちでいっぱいです。

*1:オープンにできる範囲で