2022年のおしごと

2022年がそろそろ終わるので、例年通り振り返ってみます。 去年のものはこちら。

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お仕事

一年通して、フルリモートでした。 もともと仕事をする場所とか、道具とかにこだわりがないので、M2のMBPを利用する限り問題がないようです。

自宅だと、通勤時間がなくなるので、その分ゆっくりしたり作業したりできるなーと思います。 そんなわけで、本業と副業について。

本業

昨年に引き続き、モバイルチームのテックリードをしています。 「テックリードの定義ってなに?」って話はあるのですが、Flutterを全面採用したこととコードレビューを頑張ったことは、リード的な仕事だったのではないかなーと思います。

コミット数が増加しつつも、コードレビューの割合が増加しています。 コミットの数が増えているのは、Flutterに色々と統合することで、開発しやすくなった副産物かなと。 一方で、コードレビューは他のメンバーからのPRがなければ増やせない項目になるので、チームの開発生産性が高まっている証拠かなと思います。

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2022
2021
2020
2019

一年を通して、満足のいく仕事ができました。 よかった。


今年は、去年よりもAndroid向けにKotlinを書く機会が減りました。 だいたいFlutterを、時たまSwiftを書いてiOS向けに不具合修正をしていた感じです。 Android向けのKotlinを書いていないので、ちょっと錆びついてきたかなと思いつつ、まだコードレビューや差し込みの修正対応はできるので大丈夫かなと……。

今年から、Flutter Webの本格的な採用を行いました。 これまでWeb向けの開発をほとんどしていなかったので、色々と調べることがあり面白かったです。 さまざまなPluginの開発状況なども、まだまだこれからな面もあり、取り組みがいがあったなーと思います。 業務の中でぶつかった問題を調べ、GitHubの某リポジトリにIssueを立てて解決するなど、あるべき開発チームの姿に近づけたかなーとも思います。

また、調整するべき範囲が広がったことも、2022年の大きな出来ことでした。 具体的にはWeb向けの開発を行えるようになったことで、これまでMobileで対応していた範囲よりも、より広く課題の解決ができるようになりました。 当然、解決するべきユーザーや社内の問題の数が増え、それを解決できるようチームの中で話すことも増えます。 これらの解くべき課題が大きくなることを、解くチームのレベル感を上げることで解決できたのは、純粋に「チームの仕事って面白いな〜」と思わされました。

振り返ってみると、技術的にも運用的にも、面白さをたくさん感じた一年だったように思います。

副業

昨年に引き続き、JX通信社さんのFlutterアプリ開発に関わらせてもらっていました。

jxpress.net

2021年の9月ごろから始めているので、丸1年続けたことになります。 こう文章にしてみると、副業を1年続けたってのは長い印象がありますね……。

副業とは言いつつ、色々な課題に携わらせてもらっているように思います。 そこまで知識がある*1ものだけではなく、数日じっくりと取り組むようなものにも取り組ませてもらいました。 時間的な制約もあるため、普段以上に頭を巡らせる瞬間もあり、刺激的だったなと思います。

年間を通して振り返ってみると、関わらせてもらえて非常によかったな、と思います。 理由としては、次の2つが主になります。

  1. 本業では得られない体験ができる
  2. 副業で関わったプロダクトが世に出ると嬉しい

もともと、副業をしようと思ったのは1つ目の理由からになります。 本業ではリードすることも多かったり、利用する技術の選定をすることも多いので、開発の経験として袋小路に入ってそうだなと。 そういう意味で、すでにリードするエンジニアがいる中に入っていき、開発を体験できたことは大きな糧になっています。

一方で、2つ目は想定していなかったのですが、日々の「うれしさ」が2倍になるような感覚があります。 やはり自分が『これがいいだろう』と考えたものが、世の中で利用されるという体験は、素晴らしいものです。


副業の枠の中では、もう一つ、Techpitさんで電子書籍をリリースしました。

www.techpit.jp

作って学ぶ系ではないのですが、逆に作って学ぶ系に着手する一歩手前の参考になればいいな〜と考えたものになります。 すでにMobile向けの開発をしている方やFlutterを触っている方にとっては、復習になるかな……といった内容になるので、このブログを読んでもらっている方にはあまり響かないかもしれません。 とはいえ、FlutterがいいのかNative SDKがいいのか全くわからん、みたいな人向けの教材が1つはあった方がいいかなと思うので、届く人に届けばいいなと思います。

執筆については、ほぼ詰まることなく書くことができました。 レビュー体制を含め、Techpitさんには感謝しかありません。 まだ書きたいものもあるのですが、書く時間の確保だけが難しく……。 2023年には、また再開できればなと思っています。。。

登壇

2023年は、複数のカンファレンスやイベントに登壇することができました。 やったね。

globee.connpass.com

droidkaigi.jp

fortee.jp

techpit.connpass.com

特に印象深かったのは、DroidKaigiです。 「いつか出たい!」と思っていたカンファレンスだったので、一つの目標が叶いました。 また、軸足がFlutterにどんどん移っているので、今年のチャンスが掴めて本当に良かったです。

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登壇自体を目標にするのも違うような気もするのですが、思い返してみると、DroidKaigiに参加したことがキャリアを変えるきっかけでした。 そういうイベントに登壇者として参加できたのは、感慨深くもあります。

2023年も、オンラインやオフライン問わず、色々なイベントに参加できればと思います。

コード

2022年は、主にFlutter向けのサンプルコードやライブラリを公開しました。 FlutterのリポジトリにIssueを立てたり、go_routerにPRを出してマージされたり。著名なリポジトリに貢献できたことも嬉しかったです。


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特に思い出深いのは、国会図書館APIを利用したアプリケーションです。 思い出深いと言いつつ、昨日も機能追加や改善をしていたので、開発中となります。来年も開発しているんじゃないかなと。 最初のバージョンだと「国会図書館のアプリとの違いは?」と指摘されることがあったので、スマートフォンで使いやすいように機能改善していきたいなと思っています。

flutter-kokkai-gijiroku.web.app

開発においては、自分で作ったライブラリをいくつか導入しました。 自分の欲しいものを作り、それを「便利かも」と使えるようになったのは、色々とレベルアップできたかなと。

来年に向けて

来年は、また2022年とは違ったチャレンジをしていきたいなと思います。 軸足をMobileやFlutterに置きつつ、やれることとやるべきことを増やしていきたいなと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。

*1:瞬間的に解法が思い浮かぶ類のもの